2008年08月10日
更級日記 (ホーム社漫画文庫―NHKまんがで読む古典 (特5-2))
菅原孝標女

定価: ¥ 680
販売価格: ¥ 680
人気ランキング: 14531位
おすすめ度:

発売日: 2006-03
発売元: ホーム社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
どこまで脚色しているのだろうか・・・・
更科日記と蜻蛉日記はどちらもその名の通り、平安時代の日記です。しかも両作品の作者は叔母(藤原道綱母)と姪(菅原孝標女)の関係にあるので、非常にセンスのある血筋だなぁ?と思いました。しかも菅原孝標女の先祖を辿っていくと学問の神様=菅原道真がいるのですから、驚きです。どちらの話も平安時代の女性がどんな暮らしをしていたのだろうか!?という現代の疑問を解き明かしてくれる作品でしかもおもしろかったですね。更科日記には源氏物語を愛する作者の気持ちが表れていて、源氏物語が好きな私としても共感できる部分があり良かったです。しかし蜻蛉日記にて途中で手紙とか電話とか眼鏡とかそういった平安時代にないものを勝手に出してしまうのはいかがなものかな!?と思いました。そんな脚色をする羽崎やすみさんだから、日記の内容まで脚色しすぎていないのか心配です。そのことで星二つ減点です
。
☆
「東国の、
ススキだらけの領国で育った私にとって、
都でもてはやされる物語の数々は、
后の位を得ることなんかよりずっと素敵なものに思えた。
継母なる人から贈られた物語を、
飽きることなく読み返した思い出。
自分もいつかは夕顔や浮舟のような、
儚くも美しい女性になりたいと夢見た日々。
幼くも純粋だった少女時代が私にもあった。」
中世の女性の気持ちがガンガン伝わってくる漫画。
こんな漫画家さんがいたのを知りませんでした。
絵がかわいらしくて、スッキリしていて面白いです。
「更級日記」は菅原孝標女 が原作なので、名前が無い・・・!
だったら更級日記からサラちゃんと名づけるところからはじまって、
思春期の女の子の都への憧れと家族への思いやりがガンガン伝わってきて面白かったです。
女の情念を織り交ぜた「蜻蛉日記」もレディースコミックスだとかなりどろどろしてしまうだろうに、さらっとしていて読みやすいです。
キャラクターはかなりデフォルメされていますが、雰囲気が伝わりやすくていいです。
ただ、雰囲気は伝わるのですが古典文庫としては崩しすぎ・・・!
あくまでこんな感じなんだなという、導入(きっかけ)本に向いています。


